なによりも大事なのは、風の町・寿都ならではの「寒風やぐら干し」と呼ばれる作り方。寒い冬場に魚を干し上げる事でうま味が出ることは昔から知られる製法です。塩を入れて長い時間冬に干すことで、鮭のうま味がちょうど乗ってくるそうです。
干すための「やぐら」はなんと4階建てですが、上に行けばいくほど強い風が吹き付けます。
場所によって環境が異なるので2週間の乾燥期間の間、乾燥の進み具合によって、干す場所を変えていくという大変な作業によって、この味は支えられています。
▼『雪がついたり風が吹いたりするのが一番大事。乾かさないように乾かすんです(笑)
美味しいものをお届けするためには時間もかかるし手間もかかるな、と思っています』と吉野さんは語ります。
そんな独自製法でうま味を凝縮した秋鮭を、じっくりと蒸しあげ、丁寧に手作業でほぐして瓶詰しています。まろやかな塩味と旨みをぜひ味わってください。