北海道のような寒冷地では米作りは不可能とされていた頃、中山久蔵が栽培に成功したのが赤毛米。彼が入植したのが、1873年だったことから焼酎の名前に、この年号が加えられました。
アルコール度数は40度と高めなのですが、それを感じさせないまろやかさと、芳醇な香りが特徴の赤毛米焼酎。「1873」はフルーティーな果実系を思わせる優しい香りと米麹のふくよかな香りが魅力的です。口に注ぎ込むと同時に、舌全体に広がるインパクトのある甘みと、その後に一気に場所を入れ替えるがごとく押し寄せるドライ感。この甘辛のコントラストが特徴。赤毛米特有のしっかりとした甘みを感じられる焼酎に仕上がっています。
前例のない赤毛米での焼酎造りは苦労の連続だったと言います。復活栽培に2年をかけるなど、
現代米の3~5倍の収穫作業がかかるというのに、収穫量はその半分以下。そうして育てた赤毛米を精米して、発酵させて、ようやく出来たのが「赤毛米焼酎1873」なのです。「ものすごく手間がかかった」と工藤さんは話します。
<グッチーな! ”ハイグレードS” 放送では>
今回の聞き手は、札幌や北海道の食と観光のスペシャリスト、WEBライター オサナイミカ さん。
試飲した感想は、「今まで飲んできた米焼酎とは違う」と、赤毛米焼酎の特徴である、ふくよかな甘みに驚いたそう。
<おすすめの飲み方>
ロックでゆっくり味わいながら飲むのもよし、お湯割りと和食と合わせても。『ハイグレードS』では、工藤さんにおすすめの飲み方を提案してもらいました。それが「ソーダ割」です。ジンギスカンなどの肉料理と合わせるとバランスよく、さっぱりと楽しむことが出来るそう。
幾多の困難を乗り越えて北海道に稲作を定着させた、先人たちの想いを感じられる「赤毛米焼酎1873」。芳醇な香りと甘味、柔らかな口当たりを、ぜひご家庭でお楽しみください。