昭和20年代、池田町を襲った第一次十勝沖地震と冷害。その苦境を乗り越えるために始めたのが「ブドウ栽培」と「ワイン製造」です。こだわりは「熟成」と「辛口路線」。樽の中で熟成させることにより、樽由来の成分がワインに抽出され、色調や香りに深みを与えます。ブドウの品種などによって樽の種類を使い分けるなどし、最高のワインを生み出すための努力を日々続けています。辛口にこだわるのは、ワインは料理と一緒に味わってこそ、本当の意味の良さが味わえると考えているから。ブドウの甘みを残さずに酸味をストレートに表現することで料理の味わいを引き立てるのです。

醸造用品種のモリオ・マスカット種を主原料として、数種類のブドウからつくられた、華やかな果実香を持つ北国特有の豊かな酸味をストレートに表現したエレガントな味わいのワインです。若干のマスカット系の香りと、スッキリとした喉ごしです。